リワーク④ やっと大人数グループへ しかし・・。

大体リワークに通い始めの頃は、元気がない人が多い。その中でも人と関わり睡眠や自分の抱えるストレスの対処法を身に付け、社交性も思い出していく。

それができた人、つまりある程度新しい環境に慣れた人から大部屋に移行していく。

私はそれがなかなかできなかったのでいつまでも少人数チームに居座っていたが、通い始めて数か月後に転機が訪れる。

 

とっても明るい女の子が新しく通い始めた。彼女は屈託なく誰にでも話しかけ、良く笑い、一緒にいると場が華やいだ。

あまり最初っからこういう元気な人が来たのは初めてだったのでちょっと驚いた。彼女は彼女でトラウマのフラッシュバックに悩んでいることは後ほどわかるのだが。

 

その子は歳が近い私に目をつけ、積極的に話しかけてくれ、すぐに一番の仲良しになった。今後も登場する可能性があるので仮にAちゃんと呼ぶ。

 

あまりにも人慣れしていて通所にもすぐ慣れたため、あっというまに大人数チームに行くことになった。

私は焦った。先に進んでいかれることに焦ったし、やっとできた親しい友人と別々になることに不安を感じていた。つまり、Aちゃんに精神的に依存していたのである。

 

「あの子が行くなら私も!」のノリで私も大人数グループに行きたいと伝えたとき、スタッフはすんなりとOKしてくれた。休職期間の残り日数とこれからリハビリに使う日数を考えるともう行ったほうがいいとの事だった。

 

前置きされたのは、

・常に30人ぐらいの人がいるから、今までと違い関わる人数も増え気疲れするかも。話し声や物音もかなりするから、そのことでダメージ受ける人もいる。

いきなり週5日移行するより、3日:2日ぐらいの割合で大部屋と小部屋に分けて通うのがおすすめ。すごく疲れたらまた様子みよう。

・今までは席は好きなところに座らせていたが、大部屋は復職近い人もたくさんいるので会社に近い環境にしてある。6人1組の割合で班があり、班長(患者さん)もそれぞれいる。何かわからないことあればまずは自分の班で聞いて同じ仲間と交流してほしい。スタッフとの距離は今より離れると思う。

・最初のうちは簡単な作業をしてもらうが、徐々に仕事をイメージした作業や班内で会議のようなことを行うなど難易度は上がっていく。

 

という事だった。コミュニケーションが苦手な私は嫌な予感を覚えつつ、復職へ向かって進もうとするのであった。