リワーク⑥ 大所帯チームの1日

大部屋でも毎朝と帰宅前に一人ずつ感想を言い、作業をすることには変わりない。

大人数の前で全体に聞こえる声で話すこと、皆の前で注目を集めることが苦手な私には苦痛だった。出だしからつまずいたのである。さらに二階では進行をスタッフが行っていたが下では日直を持ち回りで担当し、おはよう・お疲れ様です○○です今の気分は○○です。今日の感想は・今日意識したいことは~など自分で感想を伝え、それでは端から順、○○さんから感想お願いします など一通りしゃべり (普段声だしてないと之だけでも疲れる)問題は朝礼の後である。それではを3分間スピーチを始めます。とタイマーをセットし何でも好きな事をしゃべる。長すぎても短くてもダメ。会社の発表を意識したものらしい。それでも話したい人はタイマー音がなっても延々に話していたけれど〃。10秒余りとかならいいけど30秒余りだとスタッフが終わりにさせてくれない。なので短くアドリブで話す憂き目になる。私はこれが嫌でたまらずどんどん先延ばしにしていた。この弱点を先送りにする構図がスタッフや自分の中で大きくなり、後々とんでもないストレス展開になるのである。1週間連続日直&スピーチ敢行とかね!

私は大人数がストレスだけど、人は大丈夫でも人の話し声の音や物音でダメージを受ける人もいた。

で、下に降りてきて初めにやることは決まっている切り絵(結構細かい。カッターとはさみで余計なところも切っていないか)→ビーズ手芸(ワイヤーのたるみがないか 模様がずれていないか)→リリアンみたいな糸をよってきれいな棒にするやつ(きれいな図案になっているか。横から見たとき糸がはみ出したりほつれたり、正しい順番であめているか)の3ステップがある。

ただ作ればいいってもんじゃない。切り絵に関しては余計なところが切れていたらスタッフが点検し再提出になる。ある程度仕事だと思って取り組んでほしいとの事。仕事でそれが出せますかという話。各作業の合格ラインに達するものができればさらに細かい図案を示される。なるべくわからないことがあれば人に聞くこと。ただし同じ作業をしているる人を探して相談したり班の先輩に教わること。みんな通ってきた道だから(先輩にとっては人にものを分かりやすく教える練習にもなる)これに関してはスタッフを上司、通院者を同僚や先輩と見たてろとの事。会社でいきなり上役には相談せずまず身近な人からということだ。また大勢の中で周りと違う作業をしている孤独感や誕生し作業にどれぐらい集中できるかもチェックする指標になる。

ちなみに私はあまりコミュを取れず不器用さも相まってあまり「まあいつまでやらせても仕方ないか」と思われたのかグダグダな作品でも通された。本来は結構厳しくもっとこの人はレベルの高いことできるはずと見込まれた人はこちらから見て上手でも細かくやり直しさせられていた。

この段階を過ぎると、曜日ごとに皆が行っているルーテインに進む

月 午前:週の初めなので計算問題を解いたり班内で課題をする上述した課題を新人はやったり産業医との面談や7会社に出す経過連絡の手紙を考えている人

午後:グループごとで課題をする

火曜日;

木曜:自習上述した課題を新人はやったり産業医との面談や7会社に出す経過連絡の手紙を考えている人 午後からの一週間の面談に備えて内容を考えていることをする人も多い

午後 個人面談 待っている間は午前に引き続き自習 りふれと言って整体士さんが緊張したり悩むと身体が凝るあとはストレス会社のため来て足裏マッサージや体のふみを30分やってくれる それの待機(週四大部屋に通った人用のご褒美

金 運動 大体おおがかり スポーツセンターでバスケットボールやったり野球場借りてソフトボールやったり 特定の運動公園を周回して帰ってくることも

午後 メンバーでくじ引きをしてトランプや絵しりとり、ドミノなど大人数で遊ぶゲームをする 自分の班以外の人と絡むのは大体ここ

そして金曜の午後からは割と元気な人が集まるプログラムがある。金曜の夕方、リワークを卒業していったob がご飯や話をしに団らんに来るのだ。仕事の愚痴を吐き出すことで気持ちの整理をし、知った顔に合ってほっと一息つける場。

その準備のために、みんなでメニューを事前に考え料理をする。大体30人分作るのでなかなかの体力仕事である。山のような野菜や肉が大鍋でぐつぐつ調理されているのはなかなか壮観だった。これもリーダーをその中で決め料理の手順書をもとに男女つくる。皆さん手慣れたものだった。(一度スタッフが血迷い粉から手打ちうどんをつくろうということがあったが台所は真っ白になるは慣れない作業でけが人は出るは惨憺たるケースもあった)定職についてかつコロナが流行る前、私もよく利用したがなかなかいいものだった。そして時間が余ったら麻雀やニッチなボードゲームに興じた。

知った人が来ると嬉しいし、知らない人しかいなくてもボードゲームなどしていれば自然と輪に入れてもらえた。会社以外の人と話すことでいい気分転換になった。親しいこと合流すれば、帰り茶をしばいてから帰宅していた。もしこういうフォローがあるリワークに通われている方は利用されるといいと思う。

 

リワーク=失敗してもいい空間。だから自分の苦手なことにどんどんチャレンジし壁をなくしてほしいし自分がどういうときにストレスを感じて対処法はどうするのか見つけてほしい。これは社会に戻った後も役に立つはずだと言われた。